犬を飼うー その光景を想像をしてみるー 我が家に帰ると尻尾を振って一目散にお出迎え。ぐるぐる回って喜びの表現を全身で表す。そんな夢のようなワンちゃんとの生活は我が家の柴犬・ハクにはない。豆しばもどきのハクと過ごして8年になるのを機に、ハクの特徴を書いておこうと思う。柴犬を飼う時があれば、少しは参考にしてもらえるとよいかも。
出会いは誕生日プレゼント
我が家は、妻と娘2人の4人家族。この家族構成で、女3人連合VS男1人の構図ができる。数の論理で発言力は低い。幼少の頃より犬(雑種)を飼っていた私は常々、話し相手となるオスの豆しばが欲しいなぁと、呪文のように呟いていた。出会いは、娘が、中1小5、私が42歳の誕生日目前の寒い日であった。「ちょっと見に行こう」「何を?」という感じで、家族でお出かけ。私だけに内緒だったようで、行先は近所の豆しばブリーダーさんの家。その時までは、そこがブリーダーさんというのも知らなかった。看板もないし、普通の一軒家。中に入ると子犬が寒くないようにと、むわっと、暖房が暑い・・・。そして、3匹の豆しばの赤ちゃんとご対面・・・。なんでも私の誕生日に豆しばを、ということであった。それがハクとの出会い。
しかしながら、私に豆柴赤ちゃんの選択権はなく(何故) 娘たちが選んだのは、全身真っ白のハクでした。名前の由来はこの体色にあったのだ。ちなみに、成長とともに徐々に茶色が出てきて、なんとも中途半端な色になった(笑) さらに豆しばとしては、ちょっと大きく(10キロ近く)なって、色、体格ともオリジナリティ溢れる豆しば?となった。
そのハクが我が家に来てから、8年。これが柴犬なんだなぁと感じる部分を紹介していこう。もしかしたらハク独自の性格によるものかもしれないが・・・
①撫でさせない。
とにかく頭を触ろうとすると左右によける。それでも触ろうとすると一歩下がる。近づくと逃げていく。耳を後ろに下げた顔を期待しても無駄である。犬は撫でられることが好きであろうという先入観は捨てるべきである。
②おいで、おいでも・・・来ない。
基本的に、距離をおいて座っているか、伏せている。「ハク―、おいでー」と呼んでも、こちらも見るだけで来ない。もちろん、おやつを見せれば、これまでの態度は何だったのか!というぐらいあっさり来るのだが、何も期待できないとみると、まったく来ない。そのくせ、何も用事の無いときに、5分で1メートルずつ近づいてくるときもある。いったい何がしたいのか。基本的に遠くから眺めているハクである。
③帰宅時も喜ばない・・・どころか、玄関にも来ない。
ご主人が帰宅しても、玄関は静かなものである。寝床から起きることもなく、耳だけは向けているようだが・・・。リビングに完全に寝転がっているハクに近づいていくと、手だけ挙げてお腹を摩れとのこと。まぁ摩っても無表情な奴だ。我が家のメンバーに対しては誰にでもこんな感じ。しかし、実家からじぃじか、ばぁばが来ると、これが見たこともないように体で慶びを表現する。耳を後ろに、尻尾を振って、グルグル回る。この違いは何だろう。ちなみ、出張などで、久々会う時でも、その態度は変わらない。
④春から夏に向けては、大量の毛が!
冬毛から夏毛に替わる際の抜け毛の量が半端ない。もう一匹作れそうな量の毛が抜ける。我が家は家の中で買っているため、掃除機2,3回は当たり前。柴犬は、外側の硬い毛と、その内側はふわふわの柔らかい毛の2層び毛皮を纏っている。温かくなると、内側の毛はほとんどが、外側の硬い毛も間引かれて、夏仕様に変身する。一気に抜けるわけではなく、毎日毎日ダラダラと抜け続けていく。歩くたびに抜け毛の軌跡を作っていく。
⑤散歩中、立ち止まって動かない。
散歩中、何を考えてるのか、急に立ち止まる。何をするわけでもなく、鼻だけは動かしている。その状態が5分ほど続く。無理に引っ張ると寝転がって抵抗する。8年も付き合うと、次の動き出すのを待つ間、スマホをチェックしたり、スクワットをやったりと、それはそれで充実の時間を過ごすことにしている。
⑥お年寄りが大好き
とにかくお年を召した方には必ず無条件でなつく。尻尾を振って、くるくる回り、猫のように背中をこすり付ける。遠くに見えようものなら、じっと待つ始末。散歩がよこれで中断する。何がそんなに彼を惹きつけるのか・・・
⑦雷が鳴ると。
雨の音でも、そわそわが始まる。尻尾を下げ、うろうろと・・・。どこかに隠れるわけではない。とにかくウロウロ。こうなると大好きなおやつも食べない。本能というか、自分の身を守ってるんだとろうなぁ。見ていて可哀そうになるぐらい・・・。夜中になると、カチャカチャと爪の音が近づき、起こしに来る。雷が収まるまでこの状態。収まるまでというか、その後2時間は引きずる。次の日に大事にイベントがあるときは、雷さんには勘弁してほしいものである。
⑧撫ですぎるとブチ切れる。
頭を撫でる時でもじっとしている。別に喜んだりしない。寝転がってお腹を撫でてる時もじっとしている。別に喜んだりしない。とにかく無表情な奴。それで、3分以上触り続けようものなら、突然ブチ切れて噛みついてきます。そして、嚙みついた後に、申し訳なさそうにペロペロと舐めてくる。撫でられたくないなら、もうちょい優しい断り方をして欲しいものだ。
⑨芝生で背中を擦るのが大好き。
散歩コースは数種類ある。日替わりで散歩コースを変える。前の日に長い距離を歩いたら、翌日は必ずショートコース。そして、どのコースにも芝生のある公園が入っている。芝生に入った途端に背中を芝生にスリスリ。右側も左側も交互にスリスリ。何が楽しんだか分からない。でも行くよ!というまで止めない。さらに雨の日で水たまりがあっても構わずスリスリ。
⑩散歩に行かない。特に夕方の散歩は・・・
散歩がとにかく嫌なようだ。散歩という言葉にも全く無視。家の中では首輪も外しているため、付けようとすると「うー」と怒る始末。特に夕方の散歩はそれが激しく、行けない日もある。朝の散歩に限っては、おやつをあげる作戦で、しぶしぶ行くようになった。最近では、おやつを開ける音で、玄関に向かうように・・・。犬は散歩が大好きだ!なんてのは、こちらの勝手な想像。さらに、散歩に行けたと思いきや、途中で立ち止まるのは日常茶飯事。何を考えているのかわからない。鼻先だけを動かし周りのにおいを嗅ぐのみ。無理に引っ張ると寝転がって抵抗する始末。本当に手間のかかる可愛いやつですわ。
⑪救急車などのサイレンに対抗。
狼の縄張り主張のような遠吠えをする。救急車のサイレンやお豆腐移動販売車の拡声器を通した声に対抗し、ウォーンと声を張る。そういった車が通ると遠吠えを始めるので、散歩中はちと恥ずかしい。
⑫絶対に、家の中、敷地内ではおしっこしない。うんちは必ず散歩の最遠位置で。
清潔好きなのか、なんなのか、絶対に家と庭にはおしっこはしない。もちろん、うんちも。したい時は全力でアピール。普段散歩に行きたがらないが、この時だけは、玄関に降りて待っている。おしっこ関しては、家を出ると、他の犬のにおいのする電柱なんかで用を足すのだが、うんちは、全速力で最遠位置までダッシュ。出したら、そこが折り返し地点となる。
⑬ゲップもするし、自分のオナラに驚きます。
食べたり、飲んだりした後は、割と長めのゲップをする。飼い主の私を真似たのか、元からなのかは分からないが、結構デカい音。そして、ぷっとオナラをする。オナラには毎回、自分でびっくりしてお尻のにおいを嗅いでいる。そしてオナラはかなり臭い・・・
これからも元気でいてくれよ
なんだかんだ書きましたが、ちょっと距離感がある、頑固な奴ですが、そこがまた愛らしい。柴犬最高である。あっという間の8年だった。ハクの人生後半戦も、前半よりもっと幸せになるように、しっかり向き合って行こうと思う。決意も含めてここに記した。
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