非日常。苦しさの先の絶景。マイナスイオン・・・
世の中のマラソンブームは到来して久しいが、もっと自由に、もっと野性的に、もっと非日常が味わうことのできるトレイルランニングというジャンルがある。トレイルとは、山中の小道のこと。土であったり、根っこがはびこるものであったり、ごつい岩だったり・・・。変化の激しいコースで常に新鮮な気持ちで走れる。そして、トレイルランナーが口々に言う言葉がある。
このご褒美の絶景がやめられない
少年時代の野生感を取り戻せる
非日常を体感できる
マイナスイオンを浴びることができる
ランナー仲間が作りやすい
そんな素晴らしい声が聞こえるトレイルランの世界を少し紹介しよう。
マラソンと何が違うの?
ランナー同士のコミュニケーション度合いの違い
同じ走ることを目的としていても、マラソンと異なるところは、選手同士がライバルであると同時に、ともに自然に遊ばしてもらっている仲間というということを、より強く感じるということ。強い連頼感というか、マラソンのレース中は、ランナー同士が会話を交わすことはほとんどない。ところが、トレイルランでは、コースの性格上、ずっとは走れない。上り坂は歩くこともある。そんな時に会話が弾むのだ。レース後半の力を振り絞る場面、壁のような急登に挑む場面、ランナー同士声を掛け合って、走る、登る。そんなスタイルがトレイルランの醍醐味だと思う。レースが終わるころには、はい。トレラン仲間の出来上がり。
ランニングシューズの違い
トレイルランニングを始めるにあたり、基本的には、シューズがあればよいのだが、シューズも通常のランニングシューズでは、尖った岩の足裏からの突き上げや、鋭い岩などで、いとも簡単に裂けてしまう。丈夫なトレイルランニング用のシューズが国内外のメーカーから発売されている。専用のシューズを履くことをお勧めする。走る距離や路面の状態で軽さやソールの厚み、固さ、グリップのパターンなど、まざまなシューズが展開されており、自分に合うシューズを実際に履いて選んでほしい。ショップでは、様々な路面や傾斜を再現したオブジェが設置されているところもあるので、実際に履いて、踏んでみるとよく分かる。サイズ感はもちろんだが、下からの感触がダイレクトに伝わるもの、感じないものなどである。岩のコースの場合、下からの突き上げを感じやすいシューズでは、結構痛い。私の場合は、ハイカットのシューズを選んだ時に、左足のくるぶしが圧迫され、レース後半では痛みを我慢するレース展開に。シューズ選びは、しっかり履いて試すことが非常に大事。マラソンとはまた違ったメーカーから様々なシューズが発売されている。ちなみに私はLaSportivaのAkashaを愛用。足をしっかり包み込んでくれ、グリップも強く、ミドルからロングまで頼れる相棒だ。
走る時の装備の違い
トレイルランニングでは、舗装道ではなく、不整地を求めて走ることになる。そうなるとやはり人里を離れた山などの自然の多い場所に行くことになるのでコンビニや水道はまずない。水や補給食は自分で背負って運ぶしかない。そこで必要となるのが、軽量のザック。現在は、軽くて収納力のあるものがたくさんある。水は、フリスクに入れて胸にあるポケットに入れるタイプや背中に水の入った袋(ハイドレーションパック)を背負うタイプなどある。持っていきたい荷物の量と相談して、容量を選ぶ。
不測の事態・緊急の備えも忘れずに
スマホやランニングウォッチも必ず持っていきましょう
スマホには、YAMAPやヤマレコなど、自分の位置情報をGPSから取得してくれる便利なアプリを入れることができる。連絡が取れることはもちろん、途中で出会った植物や景観など写真に収めることもできます。ただ、充電切れには十分気を付けて使いたい。ランニングウォッチもGPSで地図を表示してくれるタイプもある。またペースや高度上昇ペースや心拍数などランニングに必要なデータも計測できる。
命を守る装備も忘れずに
走る場所が不整地であるうえ、山などの条件が加わると、捻挫等の怪我、登山道のロス、天候の急激な変化など、自宅近くを走るのとは全く異なる危険が伴う。私の場合は単独でのトレイルランニングは避け、2人以上のランニングを心がけている。また、怪我に備え、テーピング、絆創膏などの救急用品。遭難時に役立つの笛、日没後に必要なライト、悪天候に対応するため雨具もザックに忍ばせておくと安心だ。周辺の地図も持っておくと更に安心。低山でも遭難の可能性は十分にある。この点は緊張感をもって行こう。
まずは今までのランニング仲間と一緒に、トレイルランへ最初の一歩、してみませんか。トレイルランニングの入り口になるかも!?の動画があるので、リンクしておく。
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